行って休みなさい

行って、少し休むがよい!

  夏休みに入って最初の日曜日の福音で、イエスは福音宣教から戻ってきた弟子たちに、「人里離れたところに行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多く、食事する暇もなかったからであると書かれています。イエスは弟子たちのことを思い、また弟子たちと神の国の福音を人々がどう受け入れているかを分かち合いたいと望まれていたかもしれません。しかし、大勢の群衆が押し寄せてきたのを見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、救いの福音を語り始められたとあります。私たちも今、弟子として主に選ばれ、使徒として使わされています。私たちは今の時をどのように生きるように召されているのでしょうか。

 

 十勝4教会では、7月28日、29日と教会学校のサマーキャンプがあり、今年は蓑島助祭の参加をはじめ4教会訪問というビッグなイベントがあります。子供たちは各教会をリーダーたちと訪問し、それぞれの教会の役員の方々からその教会について、またその教会で働いて下さった宣教師たちのことを聞くことにしています。さらに、主任神父様たちの写真を祭壇に飾り、感謝を込めてロザリオの祈りを唱えることにしています。子供たちは自分たちの教会を巡って、リーダーたちやそれぞれの教会の役員の方々の話を聞き、また主任神父様たちの写真を見て祈った時にどんな教会のイメージを描くのか今から楽しみです。

 

 帯広地区では、「2018年平和旬間」の行事として、8月5日(日)に柏林台教会でミサ後、聖公会信徒で、もと東芝に勤務し、原発の設計・開発などに従事しておられた尾関敏明さんを講師にお招きし、「原子力発電とそのリスク」をテーマに特別講演会がおこなわれます。

 

 また、8月26日には釧路地区カトリック大会が開催され、勝谷太治司教様の司式で堅信式があり、午後からは「これからの札幌教区、そして釧路地区」をテーマに講演と分かち合いが予定されています。

 

 ご存知のように帯広教会はこれまで新しい教会の建設に取り組んできました。これまでの教会の建設は宣教師たちの働きが大きなウエイトを占めていましたが、帯広教会は信徒が資金面から、設計に至るまで中心的な役割を果たしてきました。その上、十勝4教会の合同という大きな課題を担っています。

 

 しかし、私たちは希望を持っています。詩編の言葉に、「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」とあります。これは旧約時代の人々の少しネガティブな表現になっていますが、新約的な言えば、「主が家を建ててくださるのだから、私たちの働きは確かな実りがある」となるのではないかと思います。

 

 実際、聖パウロはエフェソの人々に、「教会は、イエス・キリストのからだです」(1,23)、と言っています。さらに、「キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです。」といています。(4:16)